【循環動態から考えよう】左心不全と右心不全②右心不全編
こんにちは。
ずぼらナースです。
前回の記事では、
左心不全について書きました。
demuyanyuukakenshin.hatenablog.com
何度も読んで是非自分のものに
してみてくださいね！
そしてきょうは、ご想像通り、
右心不全
について書きますね！！
左心不全に引き続き、
とってもとっても大切です！
それではいってみましょう！！
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1.右心不全とは
前回も書いたように、
分析の参考書に載ってある
右心不全とは・・・というのを
そのまま載せてみますね！
『右心機能の低下により、
右心室の収縮能が低下し、
右心室拡張終期圧および容量が増加して右心室が拡大する。
それに伴い、右心房圧が上昇し、
体静脈圧および体毛細血管圧の
上昇が起こり
体静脈系のうっ血をきたし、
内臓への血液量増大や体組織内への
漏出をきたす』
さぁ、どうですか？？
全く意味が分からない？？
もしかしたら、左心不全の記事を読んで
かなり心不全や循環動態の理解が
深まった方は、
これを読んで「なんかわかるかも？！」
ってなってるかもしれませんね！！
それではまた紐解いていきますよ～！！
もうご存じの通り、
右心とは
『右心房と右心室』のこと。
右心不全とは、
右心の状態が悪くなってしまうことです。
左心不全の逆バージョンですｗ
左心不全で思い出さなければ
ならなかったのは循環動態の
『肺循環』の方でしたね。
右心不全で思い出すべきことは、
『体循環』
の方です！！
左心室→大動脈→全身→上大静脈・下大静脈→右心房
このルートで全身を
巡っているのが
「体循環」です。
と勉強しました。
右心不全では、
この、右心の機能が
悪くなってしまいます。
そうすると、
肺へ血管を送る力が弱くなる
ことで、右心房・右心室に
血液が貯まってきます。
結果、
【全身から戻ってきた血液が
右心房に戻れない】
という状態が起こってしまいます。
そこでまたこのイラストを見てください。
全身から戻ってきた血液が、
右心房に戻れないとなると、
どうなると思いますか？
そうです。
右心房に戻る血管の
中心静脈が渋滞し、
圧がどんどん上がってきて、
戻れなくなってしまった血液は
じわじわと
体の中に
流れ出てしまうんです・・・。
これが右心不全です！！
右心の機能が障害される⇒右心房が渋滞して圧が上がる⇒中心静脈も渋滞して圧が上がる⇒血液が心臓に戻れずに貯まってくる⇒行き場のなくなった血液はじわじわと体の外へ漏れ出してしまう
イメージできましたか？？？
何度も頭の中で
イメージしてみてくださいね＾＾
2.右心不全による症状とは
右心不全になると、
心臓に戻れなくなった血液が
体の中に漏れ出してくる
ということはわかりましたね！！
では、
体の中に漏れ出す
ということが具体的に
どのような症状なのか
勉強していきましょう！！
次のイラストの、
右心不全の症状の方を見てください。
経静脈怒張
（首の所の静脈が盛り上がります。）
胸水・腹水
浮腫
肝腫大
（肝臓がうっ血して大きくなります）
これらはすべて、
心臓に戻るべき血液が戻れなくなり、
行き場がなくなったことで
体の色々な部分に漏れ出して
起こる症状です。
3.右心不全まとめ
以上、今回は右心不全について
勉強してきました。
イメージできましたか？
左心不全と違い、
右心不全の症状は簡単です。
「戻れなかった血液が漏れ出す」
これに尽きますね！！！
あと、重要なことがもう一つ！！
右心不全は、
これだけ単独で起こることが
ほとんどなく、
左心不全が起こった後に
徐々に右心不全になり、
その後両心不全になります。
それはなぜか・・・。
何度も言うように、
血液は全身を循環しているからです。
だいたいは、左心不全になり、
全身に血液を送れなくなることで
肺うっ血がおこる。
肺うっ血が起こったことで、
肺への血管（肺動脈）が渋滞し、
右心室から肺へ血液を送れなくなる。
右心に渋滞が起こり右心不全になる。
全身からの血液が心臓に戻れなくなり、
体の色々なところに漏れ出す・・・。
こんな感じで全てがつながっています。
なので、左心不全の症状はこれで～、
右心不全がこれで～・・・。
という感じで暗記することには
意味がないんです。
何度も言うように、
自分の頭の中で血液循環を
イメージできることが
本当に大切なんです！！！
循環動態の記事で書いたように、
めちゃくちゃ簡単な絵でいいので、
自分で書けるようになれば
こっちのもんです（＾＾）ｖ
この絵を見ながら、
左心不全で左心がダメになるから、
肺からの血液が渋滞して～・・・
とか、
右心不全で右心がダメになるから
全身の血液が漏れ出して～～・・・
などというように、
自分でイメージして絵に書き込めたらもう完璧です！！！
これで、
両方のことを学ぶことが出来ました。
少しでも心不全の理解をするのに
役立ってくれたらいいなぁと思います（＾＾）
では次回は、心不全の治療について
わかりやすいをモットーに
書いてみたいと思います♪
今回も読んで下さって
ありがとうございました。
